八百吉に学ぶ八百屋のビジネスモデル

いつもお世話になっている八百吉さん。
20歳からの縁なので、知り合ってもう10年経ちます。

今回は、今から5年前、25歳の時の私が、
八百吉さんは、売れない家業を継いでいるんだと完全に勘違いしていたころのお話。

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八百吉さんのこと、いつも不思議に思っていました。

八百吉さんは池上本門寺朝市の実行委員長をやっています。

朝市といえば野菜の需要がかなりあるのですが、
八百吉さんは販売をせず、設営&撤収の手伝いのみをしています。

八百屋なんだから野菜売りに来ればいいのになって、普通思いますよね。

そして、池上通り沿いの実店舗を見ていても、
来客がそこまであるようには見えません。

池上にはスーパーも、安いで有名な八百屋さんもあり、
私自身、池上で野菜を買うときに、八百吉さんってあまり利用しない。
利用するのって、お会式で1本100円のチョコバナナを出している時くらい。

スーパーに対抗するのって大変だな、
来店者が少ない八百屋って利益が出ているのかな?って素朴な疑問が出ますよね。

そこで、単刀直入に質問しちゃいました。

『八百吉さんって儲かっているんですか?』って。

そうしたら、

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『うちのところは飲食店に野菜を納品するのがメインの商売で、
儲かってないように見える実店舗は、倉庫の役割だよ(^^)』

『納品先の飲食店は、業務用のサイトがあって、配達できる範囲で選べるよ』

『配達は午前中が勝負だから、朝に強い若いのがいたら、結構安定した給料で雇えるよ』

と、教えていただき、びっくり。

そして、

『実店舗のほうは付加価値の高い自家製の漬物に力を入れていて、結構出るよ』

と、さらにびっくり。

堅実な商売をされていました。

街の八百屋を見る目が完全に変わったのは言うまでもありません。

私のよく行っている飲み屋にも、八百吉さんが卸していることも知りました。
朝市で売っている『キムチの店ふるさと』さんの野菜も八百吉さんが卸しています。

知らず知らずのうちに八百吉さんの野菜を食べていたのです!

よく考えると、
もっと店舗として条件の悪い、
来客がほとんど無さそうなお店でも、
ずっと続いていて、
毎日新鮮な野菜が並んでいます。

そんなお店では、朝早く仕入れ・配達をする亭主と、
倉庫番をする奥さんで成り立っているんだろうなと思うと、

街の八百屋のいつもの風景も、
跡継ぎ問題さえ解決すれば、廃業は無いのだなと思うと、
なんだか誇らしくなったのでした。

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あなたの、いつも行っている飲み屋の野菜も、もしかしたら八百吉さんが卸しているかもしれません。

池上周辺の飲食店で野菜を食べる時、少し思い出してみてくださいね。

見えている部分だけでは分からないことって、たくさんありますね!

八百吉さんはプレミアム商品券取扱店舗です。

もちろん、飲食店さんがプレミアム商品券を購入して仕入れに使うのもOKです(^^)

この記事を書いた人

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福田 文明

大田区タイムズ編集長・株式会社アイシテル代表取締役・Webディレクター。池上在住。大田区で地域活性化に取り組んでいる。代表的な取り組みは、池上本門寺通りフリーマーケット(大田区最大のフリマ。200ブース出店)・池上本門寺朝市(30店舗出店)など。